メインクーンの色々なお話
メインクーンの歴史と概要 | 外見や色など
メインクーンのお世話 | ショーか、ペットか
メインクーンの歴史と概要
メインクーンの発祥の経緯については、種々の面白い、興味深い説があります。
色々、私も文献を勉強してみましたが、ヨーロッパから、船に乗ってアメリカに移民してきた人達、またはヴァイキング達が連れていた、ヨーロッパの長毛種、特にノルウェージャン・フォレスト・キャットの原型にあたる猫達や、アンゴラ種などの猫と、アメリカ北東部に元々生息していた、半野生を含む、土着の猫達とが、自然交配し、アメリカ北東部の厳しい冬に耐えうる頑強な猫種として、自然淘汰を繰り返しながら発展していったのでしょう。こんな説もあると言う話をしますと、これは信憑性には欠けますが、あのマリー・アントワネットが可愛がっていた6匹の愛猫達がいて、その猫達を、メイン州のウィスカセットと言う所に船で運びこんだ船の船長さんがいて(今でもその船長さんの家は、残っているのだそうです!)、その船長さんの助け出した6匹の長毛の猫達と土着猫が、交配して出来たなんて話もあります。お話としては凄く面白くて、ドラマが出来そうですよね!でもね、信憑性に欠けると言っても、絶対違うとも証明できない!もしかしたら、貴方や、家のメインクーンにも、マリー・アントワネットの6匹の愛猫の誰かのDNAが流れているのかもしれませんね!
とにかくメインクーンはその時代、アメリカに移民していったヨーロッパの人達と共に、力強く生き抜いていったのです。その頃の人達は、大型で、主にブラウンタビーだった色柄、彼らのふさふさした太くてシャギーな尻尾や、水をすくって飲む姿などから、これはただの猫ではなく、猫とアライグマ(ラクーン)との混血に違いないと信じ、そしてそこから、メイン州のアライグマ猫と言う事で、メイン・ク―ンと言う名前を命名したのでした。しかしこれは、生物学的にはあり得ない事なんですね。最初は、アライグマと同色の、ブラウンの猫達だけが、メインクーンと呼ばれ、その他の色の猫達は、メイン・シャグ(メイン州のシャギー猫)と呼ばれていたようです。セミロングでも、比較的、もつれにくいコートや、ふさふさの長い尻尾は、寒さから彼等を守ったでしょうし、手足の先から伸びたカンジキのような長い毛は、雪に手足が入り込む事や、硬い岩場で手足を怪我から守ったのではないでしょうか?彼らは、まさにアメリカ北東部の厳しい自然を、逞しく生き抜いてきた、真の意味のワーキング・キャットなのです。
1861年には、アメリカで出版された猫の文献に、Captain Jenks(キャプテン・ジェンクス)と言う黒白のメインクーンの事が、記述されているそうですし、1895年のマディソン・スクエアー・ガーデンのキャット・ショーではCosie(コージー)と言う、ブラウン・タビーの牝が、Best Catとして選ばれたと言う記録があるそうです。20世紀に入り、メインクーンの人気は、ヨーロッパから入ってきたペルシャなど、もっとアメリカ人にとっては、外見のエキゾティックな猫達に奪われ、ほぼ忘れ去られていったのです。しかし、1950年代には、何人かの愛好家によって、血統が保存・記録されだし、1968年には遂に6人の、熱心で尊敬すべき大先輩達の努力で、MCBFA(メインクーン・ブリーダ−・愛好家協会)が設立されました。その後、彼らの努力でメインクーンは、徐々に人気を取り戻し、1980年には、アメリカの主要な猫協会でほぼ認められ、今では、各協会で1−2位を争う、人気猫種となっていった訳です。そして1985年には、正式にメイン州の知事が、メインクーンを「メイン州の公式猫」として認定したのです。多分、アメリカの州でで公式猫が居るのはメイン州だけではないでしょうか? 私達は誇りに思わなくてはいけませんね!
こんな風にして、厳しい自然のなかを、自然淘汰されながら、逞しく生き抜いてきた、メインクーンですが、その大きく頑強のBODYからは、想像できないような、大らかで優しい性格から、「ジェントル・ジャイアント」と言う愛称で呼ばれています。まさにぴったりですね。その子にもよりますが、メインクーンは概して大らかでアメリカ的、大陸的な、大変、魅力ある素晴らしいブリードです。皆さんも一度、飼ってみるとその魅力に「はまる」事、間違いない!と思います。メインクーンはとても、時間をかけて成長するブリードで、成熟するのに、約3年位かかるとよく言われますが、私としては、むしろもっと遅く、約4−5年かかると思っています。どちらにしても、いつまでも、大らかで無邪気で、10才を過ぎても、子猫の様な部分をいつまでも併せ持つ、愛すべきブリードです。

外見や色など メインクーンのスタンダードはこちらのLINK-TICAのSTANDARD/CFAのSTANDARD-で見て頂く事として、ここでは、もっと普通の言葉で、彼らを説明しましょう。大きさは成長した牡で平均6−8キログラム位、牝で約4−5キロほどでしょうか?でも、それより遥かに大きくなる子もおります。私の実際に見た一番大きな牡は、目の前の秤で計って、オデブではなくて、13.5KG(30ポンド)だった牡がいました。この牡はSHOGUNの叔父さんに当たりますが、SHOGUNはそこまで大きくはなりませんでした。SHOGUNは、成熟した時点で、大体9キロ強でしたね。身体は長方形で長く尻尾もそれに負けない位、長くなくてはいけません。身体も、手足も筋肉が発達し、強いマズル、顎、大きくて高い位置に付いた印象的な耳、そしてその耳の先の長いリンクスティップ、シャギーなコートなどが、彼らをより野性的で、魅力的な外見の猫にしています。
彼等のもうひとつの魅力は、色が多彩だと言うことでしょう!メイン州のアライグマ猫と言われるきっかけでもある、ブラウン・タビーをはじめ、レッド・タビー、シルバータビー、ブルータビーやクリームタビーなどのタビーの猫が、まずおなじみなところですね。そしてブラックやブルー、そして私の大好きな真っ白なライオンのようなホワイトなどの、SOLID(単色)の、メインクーンもいます。又、雪にズボって手足が入ってしまったような、アンド・ホワイトと(又はWith White)言われる、身体の部分はタビー、又はSOLIDで、でも身体の下の部分である手足や、顔の一部が白い、いわゆるソックス履きの猫達もいます。又、キャリコや、トーティー、トービー(CFAでは、パッチ)と言われる二毛や、三毛もおりますし、外側に色はあるけど、中が真っ白なSMOKEや、CAMEOなどの、コントラストの美しい不思議な色もあります。メインクーンはポインテッド・パターン以外の色んな色が、認められているのです。
以前は、ショーでは、ブラウン全盛で、他の色の猫には、ほぼ勝ち目がなかったような時期もありました。でも私は、なんか色んな色が好きで、シルバー系やら、グルーミングが大変とされる真っ白なメインクーンなども、飼ってきました。今ではショーでも、色とりどりのメインクーンが出てきて華やかです!それぞれに色から来る、別のイメージもあり、メインクーンってホント奥が深いブリードなのです。
性格は前の章でも書きましたが、とにかく大らか、明るく優しく大陸的な子が多いです。でも牝の方がどちらかと言うと、しっかりもので、牡の方が甘えん坊で、よりおっとりしているかもしれません。でも、それぞれ皆、面白いように、それぞれの猫の性格って違うのです。一人一人(一匹一匹)の個性を理解してあげて、愛情をもって飼ってあげたいものです。

メインクーンのお世話 メインクーンは通常は、あまり世話のやけないブリードです。長毛種といってもシャギーな、セミロングで、コートも絡まりにくいですが、でもこれも百猫百様で、なかには、すぐに毛玉が出来る子もいます。でも通常は1週間に1−2回ほどのコーミング、1−2ヶ月に1回ほど、シャンプーで、充分ではないでしょうか(ショーキャットはこれには準じませんが・・・)。猫によれば、油性のコートでない子なら、数ヶ月洗わなくても大丈夫な子もいますが、皆がそうではありません。とにかく猫によって格差はありますが、メインクーンは比較的、世話が楽なのではと思います。しかし、去勢をしていないブリードしている牡、そしてその尻尾などは、マツヤニか、キャラメルでも張り付いたかのような、強烈な油分でギトギト、ギドラの様になりますので、ご注意の程!!
食事は、我が家では、朝晩、缶フードを2回、ドライは、上質のプレミアム・フードと言われるカテゴリーのカリカリを、1日中適量置いてあります。茹でた鶏肉も、よくあげます。でも好きな子と、嫌いな子がいますね。それから牛の生肉も、時々あげます。これも、うなって食べる子、フンなんて無視して砂掛ける真似する子など、様々です。獣医さんや、ブリーダーさんによっては、ドライフードは添加物が入っていて良くない、生肉が良いんだって意見の方もおります。でも私は、人間でもそうですが、バランスが大事だと感じ、良質の缶フードと良質のドライが中心で、それに鶏肉や、牛肉、チーズ、まぐろのおさしみ(これは大好きな子が多いです!)などを、あげております。皆さんの経験はどうでしょうか?
それから、メインクーンの世話と言う事でなく、動物を飼う時には、良い信頼できる獣医さんを見つける事が、本当に大事です!これは強調したいですね。でも世の中、色々な獣医さんがいますので、くれぐれも信頼できる獣医さんを見つけ、何かあった時に、的確に症状を判断でき、治療をしていける、知識に富み、良心的で、腕の良い獣医さんを見つける事、本当に大事です。症状を的確に判断できない獣医さんや、なかには少数ですが、オーナーさんからの話を聞くと、どうにも首を傾げるような獣医さんもいるし、妙に飼い主さんを不安にさせるタイプなども、残念ですが、時々見受けられます。しかし、自分の職業に誇りを持ち、勉強して、動物を心から愛し、飼い主さんの気持ちにも配慮してくれる素晴らしい獣医さんも沢山いらっしゃいます!自分の家族の事ですので、信頼のできる獣医さんに会える事、心から祈ってます。何かこれはおかしいなと思ったら、言葉が話せない動物ですので、信頼できるお医者さんに、診断してもらってください。ただし、飼い主の過剰な神経過敏も問題です。バランス感覚をもって、勘を働かし、彼らをケアしてあげて下さいね。

ショーか、ペットかと言う事、そして安易には、ショーやブリードを勧めない訳
(?) よく猫の世界では、ショー用ですか?とか、PETですか?等と聞かれて、戸惑う方も多いでしょう。私も最初はそうでした。ドッグショーには、子供の頃から、結構、興味や知識はあったのですが、猫はハンドラーと歩くわけじゃないし、キャットショーなんてものがあるのかと、私も最初は思っていました。でもこれが、あるんですね〜!!
PET用と言っても、どこか身体に欠陥があるとか、普通、そう言う事ではなく、目の形とか、その傾斜がどうだとか、顎の形や角度だとか、耳の位置や大きさだとか言う事であり、普通なら素晴らしい美猫と言える猫でも、スタンダードと言う観点からいくと、PET用って事もある訳なのです。ですから、そういう意味でのPET向きであって、猫の尊厳として、優劣がある訳ではないのですよ!人間だってそうでしょう?美人だったり、ハンサムだったりしても、じゃその人が、芸能界向きとか、モデル向きかって言うと、そうではない事もあるでしょう?それに性格的に向かない場合だってあります。
犬でもそうですが、ショーの世界にはスタンダードというものがありまして(それは、そのブリードの専門家、権威が長い事かけて研究し、この種はこうあるべきだと言う姿を、言葉や点数で表現したものなのですが)、それに沿って、猫達を審査し、競い合うんですね。だから、ドッグショーも、キャットショーも、英語ではスポーツ(競技)になるんです。なにか運動する事だけが、スポーツかと思いますが、そうではないのです。で、出陳者と猫ちゃんは、そのスタンダードに沿って、どの子がそのブリードとして一番優れているかなど、資格を持つジャッジさんにより、1番、2番と言う風にまず競っていき、その上で、ではそのブリードだけでなく、長毛種ではどの猫が1番から10番か、そして全体では、誰が1番から10番かなどと、審査されていく訳です。そして、年間レベルになりますと、それを総合して、年間では誰が1番とか2番かなどと、ずっと競技していくと言う訳です。年間のレベルになってきますと、猫にも人間にもかなりのハードワークになります。
子猫のインフォメーションでも書いておりますが、ショーやブリーディングで頑張っていくのって、面白くもありますが、大変なハードワークです。自分で一番だと思って出しても、審査員さん達が、そう思ってくれるとは限りません!又、タイプは良くて、家で良い子なのに、ショーが嫌いで、シャーなんて審査員に文句言う子もいますし、又は、反対に、びびって固まってしまう子もいます。会場に連れていくまでに、ひどい車酔い、よだれでデロデロで、折角のグルーミングも台無しになってしまう子もいれば、振動で腸に刺激がいくのか、乗り物に乗ると、おもらし(大小)をしちゃう猫もいます。ホント百猫百様です。ですので、私は簡単には、ショー出陳をお勧めいたしません。おまけに、ショーって経済的にも、結構な負担がかかります。出陳料、交通費、宿泊費やら何やらで、数万円単位で、お札が飛んでいきます。よくショーって賞金が出るんですか?なんて聞かれますが、いえいえ、ショーって賞金が出る訳でもなんでも無くて、リボンか、せいぜい猫砂位のもんです!お金持ちである必要はないにしても、ある程度は、時間的、経済的、精神的、そして体力的(!)にも、ある程度、余裕がないと、なかなか大変です。ブリーディングをするとなれば、もっと大変です。子猫を育てるのは、このうえなく幸せな時間ですが、良い事ばかりでなく、難産、帝王切開、母猫の子宮蓄膿症などの病気を始め、問題が起こる事もあります。ブリードをするには、血統やスタンダード、その種に多い疾患や、猫全体の病気や遺伝学、、グルーミングの方法など、王道を極めようとすると、沢山の事を、真剣に勉強しなくてはいけませんし、交配だって、うまく行く時ばかりではありません!だから、私が皆さんに安易に、ショー・ブリードを勧めないのは、よく芸能人の親が、子供には絶対、芸能界に行かせたくない、どれだけ苦労をするか、知っているからって言う方達いますよね。あんな気持ちかもしれません。
なので、最初は勝ち負けばかりを妙に気にせず、スポーツマンシップで楽しくやれるタイプの方ならともかく、本格的にショー・ブリードをしていくって事は、私は、よほどの覚悟がある方でないと、勧めないのです。性格的にも向き不向きもあるようです。楽しい事も、多々あるけど、裏で沢山の努力、そして諸々の苦労もありますしね!ただし、ブリードはせずに、去勢避妊クラスで、ショーを楽しむのなら、負担はかなり楽で、これは賢い選択でしょう!そう、ショーやブリードを目指す方は、このアルター、又はプレミアと言われる去勢・避妊猫をショーに出す事から始めるのが、まずは王道ではないでしょうか? アメリカでは、先ずそれをした人でないと、ショー・ブリード用に猫を譲らないとまで言うブリーダーさんも居るほどです!
何より、お家でのんびり楽しく平和に、愛情一杯に、家族の一員のPETとして、メインクーンを飼うのが一番!と、私、思います。ホントにメインクーンって、楽しくて愛情豊かで、素晴らしいPETですよ。今まであまり会話のなかった夫婦とか、家族とかが、明るく変貌したなんて、素敵なお話、エピソードは、山ほどあります。
でも、でも、どうしても、苦労を「覚悟」(←キーワードかも!)で、真摯に努力して、頑張ってみたいと言う気持の方には、勿論、反対は致しません!一緒に苦楽を共にしましょう! だって私だって、やっぱり甲斐があるし、楽しい仲間も居るから、又、カムバックしてまでも、続けているのですから!一緒にチャレンジし、苦楽を共に致しましょう!マラソンや、山登りじゃないけど、やはり苦労はあっても、それは又、素晴らしい達成感もあります。ただし、平坦な道ではない事、覚悟の程〜!

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